メリットが多い?介護職の実情
残業はほとんどない
介護職の良いところは残業がほとんどないところです。介護職は日勤や夜勤、早番などを交代に組むシフト制ですが、基本的にシフト通りです。もし残業になってもきちんと残業代がつくのでブラック企業のようにサービス残業になってしまうことはありませんし、次のシフトに人に引き継げば終わり次第帰ることができます。ただし、管理職になってしまうと業務以外の仕事が発生して残業が増えますし、残業がつかない給料体系になっているブラック施設もあるので注意が必要です。
休日が確実にある
「介護業界は人手が足りないから休日も少ないのではないか」「有給休暇が取れるのか」と思う人もいるかもしれません。ですが、他の職員と調整すればしっかりと休みを確保することができますし、前もって休みを申請すれば有給休暇も取れます。
無職になるリスクがない
永年雇用が夢の話となった今、会社が倒産したりいきなりクビを言い渡されても不思議ではなくなりました。一般企業では一度離職してしまうとスキルや経験がなければ条件の良い職場に再就職するのはかなり難しくなってしまいますが、人口の1/4が高齢者でこれから先も増加していくことが見込まれている介護業界は他の職種のようにいきなりクビになることもありません。
また、人手不足で需要が高いため採用のハードルが低く求職者に有利な売り手市場なので、待遇に不満があっても我慢することなく好待遇の職場に転職することができますし、離職してもより良い条件で再就職することが十分に可能です。介護の仕事は資格がなくてもはじめることができますし、多くの都市で人手不足に悩んでいるので日本中どこに行っても就職先に困ることはありません。
ノルマがない
営業などノルマが存在する職種は精神的に追い込まれてしまうことも多いかと思います。ですが、介護の仕事にノルマはありません。入浴介助や排泄介助などやらなければならないことはありますが、ノルマはないのである程度マイペースにすすめることができます。ただし、人を相手にする仕事なので、相手に不快感を与えないよう気遣う必要はあります。
キャリアアップができる
介護の仕事をしているからといって介護職として一生働かなければならない、というわけではありません。ある程度の期間、実務経験を積むことでケアマネジャーの試験を受けることができるので、身体的な負担で介護職を続けるのが難しくてもキャリアチェンジすることが可能です。また、ケアマネジャーは募集も多いのでより働きやすい職場を求めて気軽に転職することができますし、介護施設や事業所によってやり方の違いはありますが、基本的な業務内容は同じなので日本全国どこでも通用するスキルも身につきます。
これから介護業界に挑戦する人へ
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まず介護とはなにか?
高齢者が最期のときまで自分らしく生きるためにお手伝いするのが介護職の仕事です。不便や不快を感じないように日常生活をサポートするのはもちろん、高齢者の気持ちに寄り添って過ごせるように心を砕いたり、残っている能力を有効に活用できるような手段を考えたりします。
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きつい仕事だと思われている理由
身体に負担がかかる業務が多いため体力的に厳しいのはもちろんですが、複雑な人間関係や仕事内容に見合わない給料、生活リズムが崩れやすいシフトなどがピックアップされやすいため、介護職=きつい仕事だと思われています。
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東京では初任者研修が無料で取得可能?
人口が集中している東京都は高齢者の数も多いため、介護業界の人手不足はかなり大きな問題となっています。そこで少しでも人材を確保するために介護職の基礎的な資格である介護職員初任者研修を無料で受けられる講習も行っています。
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転職先となる介護施設の選び方
以前は3Kと呼ばれていた介護職ですが、利用者が増えて環境が整備された今では劣悪な環境の介護施設はほとんどありません。ですが、希望する条件が合わなければ働きにくいと感じてしまい仕事に対する意欲も低下してしまうため、自分に合う施設を選ぶことが大切です。
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転職エージェントを利用しよう!
介護職への転職を成功させたいのであれば、転職のノウハウを持ち施設側と独自のパイプを築いている転職エージェントを利用しましょう。求人の紹介だけでなく求職者にとって心強いサポートで転職活動をバックアップしてくれます。
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介護の現場の取り組み
介護業界への就職を躊躇する若年層に向け、施設や事業所が説明会や体験会を行っています。また、職場環境の改善、マナー向上の研修なども実施。現場の声と外部の目、いずれも重視することでイメージアップを確かなものにしています。