転職先となる介護施設の選び方
「介護職=3K」は本当なのか
体力的にも精神的にも厳しいのに給料が低い、ということで3Kだと思っている人も少なくありません。確かに数年前までは職場環境はそれほど良くなく3Kといわれても不思議ではない状態でした。しかし、高齢者が増加し介護施設を利用する人が増えたことで介護施設に求めるレベルも年々高くなり、衛生管理の悪い施設や劣悪な環境の施設はどんどん減っていきました。しかし、未だに旧態依然とした施設もあるのでゼロとはいい切れません。どんな施設か、前もって見学して雰囲気を掴んでおくことが大切です。
きついと感じる人が多い排泄介助や移乗、入浴介助ですが、排泄介助がほとんどない自立度の高い施設ならそういったきつさからも解放されますし、最近は介護ロボットを導入している施設も増えてきているので腰に負担がかかる重労働も避けることができます。
夜勤を避けたいなら
介護の仕事につきものの夜勤ですが、「生活リズムが崩れて体調に影響する」「夜勤はやりたくない」と思っている人も少なくありません。ですが、夜勤ができないからといって介護の仕事を諦めてしまうのは早まった考えです。介護施設と一言でいってもその種類はさまざまで、夜勤がある施設もあればない施設もあります。夜勤を避けたいのであればデイサービスやデイケアなどの日勤がメインの介護施設を選びましょう。
土日に休みたいなら
「家族と過ごす時間が欲しい」「プライベートも充実させたい」などの理由から土日の休みが欲しい、という人もいるでしょう。その場合は土日休みになることが多いデイサービスやデイケア、訪問介護がおすすめです。施設によっては「土日の両日ではなく日曜+平日一日が休み」「訪問介護だけど24時間稼働」というところもあるので、休日はどうなっているかはきちんと確認しておきましょう。
残業したくないなら
「介護業界はシフト制が基本だから夜勤があってもいいが残業はしたくない」という人は、24時間稼働している入居型の介護施設で、なおかつ職員が多く働いている施設がおすすめです。たとえば、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、グループホーム。
シフトが交代制になっているので次のシフトの人とバトンタッチするので、何かあっても引継ぎすれば残業せずに帰ることができます。ですが、日勤のみのデイサービスなどはそもそも交代制のシフトではないため仕事が終わらない限り帰ることはできません。
「なにを求めているのか」を明確にしよう
「夜勤を避けたい」「休みを確保したい」「残業したくない」「高齢者の役に立ちたい」など、職場を選ぶ基準は人それぞれ違います。ですが、「介護の仕事にやる気を持って入職したのに身体介護がないサ高住に転職した」「夜勤したくないのに特別養護老人ホームに入職したため避けられない」など、条件とずれた職場を選んでしまう人も少なくありません。そのままだとやりがいを感じるどころか後悔してしまうことになるので、介護施設を選ぶ際は「どんな特徴がある施設なのか」「求めている条件はなにか」を明確にしておきましょう。
これから介護業界に挑戦する人へ
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まず介護とはなにか?
高齢者が最期のときまで自分らしく生きるためにお手伝いするのが介護職の仕事です。不便や不快を感じないように日常生活をサポートするのはもちろん、高齢者の気持ちに寄り添って過ごせるように心を砕いたり、残っている能力を有効に活用できるような手段を考えたりします。
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きつい仕事だと思われている理由
身体に負担がかかる業務が多いため体力的に厳しいのはもちろんですが、複雑な人間関係や仕事内容に見合わない給料、生活リズムが崩れやすいシフトなどがピックアップされやすいため、介護職=きつい仕事だと思われています。
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東京では初任者研修が無料で取得可能?
人口が集中している東京都は高齢者の数も多いため、介護業界の人手不足はかなり大きな問題となっています。そこで少しでも人材を確保するために介護職の基礎的な資格である介護職員初任者研修を無料で受けられる講習も行っています。
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転職先となる介護施設の選び方
以前は3Kと呼ばれていた介護職ですが、利用者が増えて環境が整備された今では劣悪な環境の介護施設はほとんどありません。ですが、希望する条件が合わなければ働きにくいと感じてしまい仕事に対する意欲も低下してしまうため、自分に合う施設を選ぶことが大切です。
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転職エージェントを利用しよう!
介護職への転職を成功させたいのであれば、転職のノウハウを持ち施設側と独自のパイプを築いている転職エージェントを利用しましょう。求人の紹介だけでなく求職者にとって心強いサポートで転職活動をバックアップしてくれます。
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介護の現場の取り組み
介護業界への就職を躊躇する若年層に向け、施設や事業所が説明会や体験会を行っています。また、職場環境の改善、マナー向上の研修なども実施。現場の声と外部の目、いずれも重視することでイメージアップを確かなものにしています。